自動車の世界3大レースの一つ、伝統のインディアナポリス500マイル(インディ500)で3年ぶり2回目の優勝を果たした佐藤琢磨(ホンダ)が25日、オンラインで記者会見し、レース後に見せた“あの”ポーズの理由や、結束を高めた勝負めしなど、勝利の舞台裏を明かした。
会見で佐藤は「うれしいの一言。(新型コロナウイルスによる)パンデミックの中、明るいニュースを届けられた」と喜んだ。104回目のレースで複数回優勝するのは20人目で「伝説的なドライバー(の歴史)に自分の名前が入るとは夢にも思わなかった」と話した。
8年前は最終周の悪夢
今回と同じレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングに在籍していた2012年は最終周でトップを追い抜こうとしてスピンした苦い記憶がある。17年は別のチームで優勝したが、18年に復帰し、「恩返しができた。チームの思いを8年越しにかなえることができた」と感慨深げだった。
レース前にはマシンを担当するメカニックやその家族らと食事会を開き、みんなでラーメンを食べたという。「食事会があったから速くなったわけではないが、結束力が生まれた。いつ感染するか分からない恐怖を背負った中、一つになれた」とチームワークを深めた。
あのポーズはファンの願い?
23日のレース後、佐藤はマシンの上で片足立ちし、両手を突き上げた。大阪・道頓堀の名物看板「グリコサイン」のポーズだ。「今回はこれをやりたいがために勝った。それくらいうれしかった」と笑顔を見せた。というのも、江崎グリコ(大阪市西淀川区)は佐藤のスポンサー。3年前に優勝した際は仁王立ちだった佐藤に、ファンから要望があったという。前回はマシンの構造上、片足で立てなかったが、今季から取り付けられたドライバーの頭部を保護する「エアロスクリーン」というパーツの上に片足で立つことができた。江崎グリコも公式ツイッターで優勝を祝福し、「セレモニーでのポーズもありがとうございます♪」と投稿した。
43歳の佐藤は鈴鹿サーキットレーシングスクール四輪部門の校長の肩書を持つ。若手ドライバーに向けて「続けることや挑戦することの大切さを伝えたい。分かっていると思うが、飛び抜けないと勝てない。現役最年長でも勝てるんだというところを見て、感じてほしい」。言葉だけではなく、結果でもメッセージを伝えた。【村社拓信】
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2020-08-26 07:06:24Z
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