東京オリンピックのマラソンコースを使用したテスト大会「札幌チャレンジハーフマラソン」が5日午前、札幌市の大通公園―五輪マラソン中間点で行われた。北海道でも新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化しており、主催した東京五輪・パラリンピック組織委員会は沿道での「密」回避のために観戦の「完全自粛」を呼び掛けるスタッフを大幅に増員。厳戒態勢の下でのレースとなった。
北海道で感染者数が急増している現状を踏まえ、テスト大会と同時開催する予定だった市民マラソン(10キロ)は中止された。組織委は沿道で市民が密集状態になるのを避けるため、「感染症予防のため、観戦自粛をお願いします」と書かれた看板を設置。注意喚起するスタッフを約300人増やして約770人体制で対応するなど対策を取った。
市街地を中心に沿道には観戦する人の姿が一定程度見られたが、組織委などは沿道観戦者数について、「正確な測定は難しい」として発表しなかった。組織委の森泰夫大会運営局次長は「大きな事故の報告はなく無事に開催できた。沿道の観戦者も大変少ない形だった」と総括した。
東京五輪のマラソンは東京都内の名所を巡るコースで実施予定だったが、暑さ対策を目的に2019年秋に札幌への移転が決まった。新設された札幌のマラソンコースでは開催実績がなく、テスト大会は五輪本番前に運営面などをチェックする唯一の機会だった。視察した国際オリンピック委員会(IOC)の委員を務める世界陸連のセバスチャン・コー会長は「最高レベルの大会を運営する力があると示した」と評価した。
一方、沿道では「五輪ムリ 現実見よ」と五輪開催に批判的なプラカードを掲げた人の姿も見られた。レースのテレビ中継では、沿道の女性が「オリンピック反対」と訴える声が聞かれた場面もあった。
テスト大会はハーフマラソンと10キロの2レースを実施。オランダやドイツなど海外4カ国からの6選手も含めて94人が参加した。日本選手は五輪代表の男女計6人のうち、前田穂南(天満屋)、鈴木亜由子(日本郵政グループ)、一山麻緒(ワコール)、服部勇馬(トヨタ自動車)の4人が試走も兼ねて出場し、女子は一山が自己ベストの1時間8分28秒で優勝した。【小林悠太、米山淳】
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2021-05-05 12:42:00Z
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