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IOC コーツ調整委員長 Q開催期間中、東京都に緊急事態宣言が発令されている状況になった場合、大会は開催するか？ 「緊急事態宣言の下でテストイベントを最悪の状況を想定して実施しました。あなたに対する答えは、もちろんYESです」 きのうIOCのコーツ調整委員長は、東京大会の期間中に緊急事態宣言が出されていても 大会を開催すると明言しました。この発言に都民は・・ 都民 「こんなに祝福されない中でオリンピックをやるのは、なんだか…オリンピックする意味があるのかなとは思います」 40代女性 「ボランティアに一応応募しているんですけど、まだワクチンとか打ってもらえるわけではないので 開催してほしいという気持ちもありますし、できるのかなという不安な気持ちもあります」 そしてきょう、茨城県で行われた大会に出場した競泳日本代表のキャプテン、 入江陵介（いりえ・りょうすけ）選手は、複雑な心境を明かしました。 入江陵介（いりえ・りょうすけ）選手 「どうしたら皆が納得した形で行えるのか、僕たちだけでなく皆で議論し合って、アスリートは常にニュースに耳を傾けていますし、何が何でもやりたい気持ちは正直ない。もちろん中止の判断をしてほしいという人もいるだろうし、やってほしいという判断をしてほしいという人もいるだろうし、どちらの意見もしっかり議論してほしいと思います」 オリンピックに5回出場したメダリストの山本博さんは… 「都内に緊急事態宣言が発出されていて、都内の感染者が過去最大とゆうような状況で開会式を迎えるなんていう 最悪な事態は絶対避けるべきだと思います」 また、会見では心配される医療体制について、1日あたり最大で医師およそ230人、 看護師およそ310人が必要との見通しを明らかにしました。8割ほど確保のめどが立ったということです。 そして、海外からくる大会関係者数を、延期前のおよそ18万人から8万人弱へと 半分以下にしたことも発表されました。 大会組織委員会 橋本聖子 会長 「医療体制を含め支障をきたさない状況にならなければ難しいが（開催）できるということを確信しながらですが どこまでしっかりと理解をいただけるような徹底策を講じていくかということに尽きる」 仁科 健吾アナウンサー 「渋谷にあるこちらの飲食店では今年に入っておよそ1か月程度しか営業ができていません」 串焼き 勧進帳 角崎 恵理 社長 「お店はもう（前年比で売上が）8割減となりました。売上がお客さんも日に日に減っていく状況」 創業37年の串焼き店を切り盛りする角崎さん。店は今も休業中です。 串焼き 勧進帳 角崎 恵理 社長 「感染者を広げないように、こういう苦しい中でも休業に従ってきたんですけど、 そういう発言があるとオリンピックのために休業していたのかなって。 一緒にやってくれているスタッフの生活を守っていかなければいけない気持ちがあるので本当に複雑な気持ちです」 1998年の長野オリンピックで医療救護の責任者を務めた 奥寺敬（おくでら・ひろし）さんはどう受け止めたのでしょうか。 長野五輪 組織委員会 医療救護ディレクター 奥寺敬 富山大学・客員教授 「正直びっくりしました。そこまで踏み込んだ発言をするんだと 緊急事態宣言下ですと、病院が患者を受け入れる力がかなり制限されています。 オリンピック村の総合診療所は入院する施設がないですから、入院する病棟を確保する必要がある。 周りがステージ2以下であれば余裕をもって（入院先を）選ぶことはできる。 いま重症者数はふえてますよね？過去最多は続いてますよね。 これが余裕がでないとオリンピックで重症者が出ると難しいかもしれない」 そして、感染拡大への懸念などから海外選手の事前合宿は、 59の自治体で受け入れ中止という事態になっています。 そんな中… 新潟県加茂市 スポーツ振興課 鈴木宏和 係長 「ポルトガルを受け入れる方向で調整しましょうという決断をいたしました」 新潟県加茂市は今月、ポルトガル女子体操チームの選手1名とコーチ1名の事前合宿の受け入れを決めました。 新潟県加茂市 スポーツ振興課 鈴木宏和 係長 「少人数で期間が短く、それから自国ですでにワクチン接種済で毎日PCR検査を実施している。 感染拡大のリスクは比較的低いのではないかと」 しかし、2人の受け入れとはいえ感染対策は大変です。 新潟県加茂市 スポーツ振興課 鈴木宏和 係長 「こちら（市役所側）で毎日PCR検査を行うのは5人。職員と運転手ですね。選手側は3名、（通訳の）大使館員も含めて」 Q8名は毎日PCR検査？ 「そうですね」 ほかにも、施設の清掃をする人や宿泊施設のスタッフなど30名ほどが関わるため、 PCR検査の対象者は40名ほどにのぼるといいます。 新潟県加茂市 スポーツ振興課 鈴木宏和 係長 「検査体制は現在調整中になっています」 Q選手、コーチが陽性になった場合は？ 「現在県と調整中になります。ホテルになるのか病院に入院するのか、隔離する場所は確保していかなければならない」 そして、8万人ともいわれる大会ボランティアも不安をのぞかせます。 大会ボランティア 高橋舞さん 「5月の12日か14日くらいだったけどシフトはもう出しています」 高橋さんは、ゴルフトレーナーの経験を活かし、ゴルフ競技のスコアチェックなどを行います。 感染対策の映像は配信されたといいますが… 大会ボランティア 高橋舞さん 「競技別に映像があるわけでなくて皆さんに向けてという感じなので。不安がゼロかと言われたらゼロではない」 1番の心配は感染させることだといいます。 大会ボランティア 高橋舞さん 「自分的にはコロナにかかってほかの人にうつすのが心配。開催が近くなった時に身近に感染者が出たら辞退を考えるかもしれない」 最後にスポーツ界のレジェンド、山本博（ひろし）さんは「大会は開催してほしい」としたうえで 自身の経験を踏まえ開催方法についてこう話します。 オリンピックに5回出場したメダリストの山本博さん 「私は絶対に今の状況でどう考えても僕は無観客試合。これが大会を開催するうえで最低条件のプランだと僕は思います。オリンピック期間の2週間は感動の場面をテレビで見て皆さんオリンピックを見ながら人流を抑制して コロナ禍を少しでも収束させていくために、オリンピックが1役買うようなことがあれば、オリンピックに対してマイナスばかりだと思っている皆さんでも、オリンピックのおかげでコロナが少し収束したかと思っていただけたらスポーツ離れだとかオリンピック離れというのが起きなくて済むと思う」
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2021-05-22 14:43:00Z
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