
石川・星稜高から今季ドラフト1位で入団したヤクルト・奥川恭伸投手(19)が、10日の今季最終戦(対広島、神宮)に先発でプロ初登板する。9日は神宮外苑での先発投手練習に参加した。高卒新人が先発で初登板勝利をつかめば、球団史上初。プロ野球では松坂大輔(1999年、当時西武)らが成し遂げている快挙を狙い、神宮のマウンドに立つ。
秋晴れの神宮外苑に、奥川の笑顔が映えた。ダッシュやキャッチボールに加えて牽制(けんせい)などサインプレーも確認し、臨戦態勢は万全。先発でのプロ初登板が迫り、武者震いした。
「すごくワクワクしています。早くあのマウンドに立ちたいなという思いでいっぱいです」
昨年夏の甲子園で星稜高のエースとして準優勝し、日本中の野球ファンの視線を集めた右腕が、今季最終の120試合目にして、ついに立つプロ野球公式戦のマウンド。そこには偉業がかかる。
ヤクルトの高卒新人でプロ初登板勝利を挙げたのは、1964年の半沢士郎だけ。そのときは救援登板だった。先発での初登板勝利となれば、過去に1人もいない。寺島、梅野らが挑戦してきたが、全て壁にはね返された。球界では松坂大輔(当時西武)、ダルビッシュ有(当時日本ハム)らがプロデビュー戦で達成し、後に大投手へ成長。奥川もこれに続く勝利を狙う。
1月の新人合同自主トレで右肘に軽度の炎症が判明。投球を再開した4月以降には、コロナ禍で練習が制限された。6月20日のイースタン・リーグ開幕戦に登板したが、7月下旬には上半身のコンディション不良で再びノースローとなった。
我慢を重ねて9月30日に実戦復帰し、今月1日の同リーグ最終戦・日本ハム戦(鎌ケ谷)で2試合連続となる5イニングを投げ、無安打無失点で“プロ初勝利”。2軍では7試合、19回2/3を投げて防御率1・83(自責点4)、18奪三振の成績を残している。「ファームでいろんな練習をやることができた。その成果をしっかり出していけるように、落ち着いて投げたい」と見据えた。
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2020-11-09 20:03:00Z
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