巨人・原辰徳監督(61)が27日、2020年シーズンを「ONE TEAM」で戦い抜くと誓った。この日、オンラインで報道陣の取材に対応。6月19日に開幕するシーズンが過密日程となることを想定した上で「支配下選手全員で乗り越えていく」と戦い方を示した。この日、6月2~14日までの練習試合日程が発表され、球団は消化後の同16日にロッテと練習試合を組んだことを公表。異例の開幕3日前の実戦で、実戦勘を取り戻す努力を最後の最後まで怠らない。
少しだけ、いつもの日々が戻ってきたと感じたのだろう。オンライン取材に応じた原監督の表情は終始、穏やかだった。開幕日が6月19日に決定したことから切り出した。
「少年のようなうれしい心境だね。逆算をしながらチームを作るという意味では、目標が明確に見えた」
球団は手を打った。この日、2日から14日までの練習試合日程が発表され、消化後の16日に、ロッテとの練習試合を追加した。有力視される今季開幕カードは阪神戦(東京D)。野球協約第171条には開幕戦を行う球場では開幕日から3日以上間隔をおかなければいけないとあるが、新型コロナウイルスによる異例のシーズンとなり、練習試合でもあるため、今回は特例的に可能となった。東京Dでのナイターなど、予想される開幕戦と同じ環境を設定。3月25日の中日戦(ナゴヤD)から実戦離れしている1軍選手が感覚を取り戻せるよう、最後まで打席に立たせることも狙いだ。
新型コロナウイルスの脅威に全世界が“日常”を失った。巨人も約1か月半の個人調整を強いられる形になったが、チームを解体したことで、原監督には強まったと感じるものがあった。
「今回、一つよかったのは1、2、3軍ともに『全員がジャイアンツの一員である』と意識できた。特に2軍、3軍も積極的に、コーチもそうだけど、入れ替えながらやったよね。2、3軍の選手も東京ドームで練習という時間もあったし一体感もできた。1軍の選手だけが引っ張っているというものを完全に払拭できた」
今季、想定される試合数は120試合。6連戦続きの過密日程が確実で、開幕ダッシュが鍵を握るという見方が強い。だが、指揮官は違った。
「120試合が少ないとは私は思っていない。どこの球団も、選手たちは競馬で言うと『かかっている』ような状態でいくと思う。しかし、監督という立場で、そう簡単に短期決戦とは言えない。どっかに山あり、谷は…来てほしくないけれども。そういう状況の中、昨年のラグビーではないが、やはり『ONE TEAM』でね。支配下選手全員で乗り越えていく考えはとても大事になる」
開幕投手は不変だ。原監督は初めてその大役を“公表”した。やはり菅野しか頭にはなかった。
「開幕投手は僕の中でももちろん変わってないんだけども、やっぱりファンの人、周りの人が決めることだよ。そういう意味では、うちには1人しかいない」
原巨人は前例のない戦いの中でリーグ連覇、日本一奪回に挑むことになる。その舞台が用意されたことに喜びをかみしめる。
「特殊なシーズンになってるけど、戦える場所、戦えるチームがいるのはこの上ない幸せ。どういう状況であっても一戦必勝というスタイルは変わらない」
まだ全てが収束したわけではないことは百も承知の上で、ネガティブな感情は封印して前だけを見据える。そこに光があると信じて。(西村 茂展)
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2020-05-27 22:38:19Z
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