テニスが世界のスポーツ長者番付を制した。

米国の経済誌「フォーブス」は29日(日本時間30日)、昨年6月1日から1年間で最も稼いだ世界のスポーツ選手100人を発表。男子テニスで4大大会20度の優勝に輝くロジャー・フェデラー(スイス)が、1億630万ドル(約117億円)を稼ぎ、男女を合わせ、スポーツ選手最高年収の世界王者に君臨した。

90年に同誌が調査して以来、テニス選手が1位になったのは初めて。

また、女子のスポーツ選手としては、すでに発表されている女子テニスの大坂なおみ(22=日清食品)が、女子史上最高額3740万ドル(約41億4000万円)を稼ぎトップ。男女ともにテニスが世界でも最も稼ぐスポーツとなった。大坂は全体で29位。

フェデラーは稼いだ1億630万ドルのうち、1億ドルが広告料と言われている。世界最高級の時計会社ロレックス、自動車メーカーのメルセデス・ベンツ、ウエアのユニクロ、世界最高級のジャンパン会社モエ・エ・シャンドンなど、15の企業と契約を結ぶ。

長者番付2番手は、サッカーのロナウド(ポルトガル)で1億500万ドル(約116億円)。同じサッカーのメッシ(アルゼンチン)が1億400万ドル(約114億円)で続く。日本男子では、テニスの錦織圭(30=日清食品)が3210万ドル(約35億3000万円)を稼いで40位になったのが最高だ。

21カ国から10競技の選手がトップ100にランクされ、競技別では35人がランク入りしたバスケットがトップ。アメリカンフットボールの31人、サッカーの14人、テニスの6人が続く。