東京からレアル・マドリードに完全移籍した日本代表MF久保建英(18)について、スペイン紙スポルトなどが交渉内容の一端を報じている。

13歳でバルセロナの下部組織を離れた後も定期的に再訪して関係良好だった久保が、最後はライバルクラブへ傾いた背景にあった契約内容を紹介。ともに、まず3部相当のBチームで欧州への再適応を求めることは変わらなかったが、2年目からのトップ昇格をバルサは保証せず。一方のレアルは1年のBチーム修行後の昇格、もしくは可能な限り高いレベルのクラブへの期限付き移籍を認め、条項に盛り込んだという。久保がなびく要因となった。

また、年俸もバルサはカンテラ(下部組織)の哲学を貫き、下部組織選手の上限25万ユーロ(約3125万円)で譲らず。一方のレアルは、年俸200万ユーロ(2億5000万円)を用意したとみられるが、同紙は年俸100万ユーロと報道。いずれにしても、金銭面でも大きな開きがあった。その上でパリサンジェルマンなど他国クラブとの争いも制した。