ソフトバンクは26日のドラフト会議で前田悠伍投手(大阪桐蔭高)を1位指名した。1度目は武内夏暉投手(国学院大)に入札したが、3球団競合の末、抽選で西武が交渉権を獲得。2度目の入札でも3球団が競合したが、小久保監督が前田を引き当てた。
1位指名が大卒左腕から高卒左腕に代わり、永井編成育成本部長は「(武内と前田は)スカウトの評価もすごく競っていた。『来年』と考えたときに先に武内君となったけど、同等の評価があったので」と説明した。
一般に大学生・社会人は即戦力、高校生は将来を見据えてと捉えられるが、前田には1年目からデビューの可能性もありそうだ。永井本部長は「スカウトの中でしっかりと計画を立てたいけど、武田翔太のように1年目から1軍で出られる素材だと思っている。ただ、大切な素材なのでしっかりと体作りと登板というように計画を立てたやっていきたい」と話した。
永井本部長が例に挙げた武田は宮崎日大高から2012年にドラフト1位で入団。同年7月7日の日本ハム戦(札幌ドーム)でプロ初登板初先発初勝利を飾ると、11試合で8勝1敗、防御率1・07と輝かしい成績を残した。新人王こそ逃したが、「優秀新人賞」の連盟特別表彰を受けた。
くじを引き当てた小久保監督も「4月からというのは考えにくいけど、球団がしっかり管理した中でゴーサインが出れば1年目の後半というのも十分考える力はあると思う。焦らせることはないけど、1年目だから1年間体作りというタイプではないと聞いている」と話した。球団と現場で連携し、「金の卵」を育てていく考えだ。
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2023-10-27 03:06:22Z
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