明徳義塾(高知)は泰然自若で明日13日に順延された県岐阜商戦に挑む。悪天候が重なり、当初の予定から2日、繰り下げになる。この日は甲子園の室内練習場で練習。ゴロ捕球などで体のキレを維持した。馬淵史郎監督(65)は「やりたかった。この日に合わせて調整してきているけど、こればかりはしょうがない。次の試合に備えたい」と話した。直前まで試合前のウオーミングアップ中だったが、本番は13日へ。指揮官は淡々と「雨のことは分かりません」と話した。

相手の県岐阜商も百戦錬磨の鍛治舎巧監督(70)が率いる。歴戦の名将対決となるが「鍛治舎さんの気持ちというか(試合の)ビデオを見ても伝わる気がします。特に攻撃面で非常に積極的だと感じます。投手もそう。あまり細かなことより、逃げない、攻めていく姿勢を感じられます。積極的な攻撃野球になると思う」と警戒した。エース代木大和投手(3年)を中心の守りの野球で、小技も駆使して勝負する。高知大会決勝で今秋ドラフト上位候補の高知・森木大智投手(3年)を倒した戦略面にも注目が集まる。

相手は一筋縄ではいかない名門の県岐阜商だ。馬淵監督は「どことやろうと、自分たちの野球をすることが一番大事」とナインに伝えた。米崎薫暉(くんが)主将(3年)も「守備からリズムを作って、攻撃につなげるのが自分たちのスタイル」と胸を張る。四国の雄として、高校球界で活躍してきた名門らしく落ち着いて初陣に臨む。