政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は25日の衆院厚生労働委員会で、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長がパラリンピックで再来日したことについて、「なんでわざわざ来るのか。もう一回来たから、銀座も一回行ったんでしょう?と一般庶民としてそう思います」と批判した。立憲民主党の尾辻かな子氏の質問に答えた。
国民に不要不急の外出自粛を求める一方で、バッハ氏が銀座を散策したことを丸川珠代五輪担当相が「不要不急かは、ご本人が判断すべきだ」とかばったり、国際パラリンピック委員会(IPC)のパーソンズ会長らの歓迎会に、菅義偉首相や小池百合子都知事ら約40人が参加したことを挙げ、「矛盾したメッセージになっていないか」と尾辻氏は質問した。
尾身氏は「人々の意識に影響するかというのが大事だということは再三申し上げてきました」と切り出した。
テレワークを要請している中でのバッハ氏の再来日について「やっぱり国民にお願いしてるんだったら、オリンピックのリーダーバッハ会長は、なんで、わざわざ来るのかと。普通のカモンセンス(常識)なら判断できるはずなんですね。なぜわざわざバッハ会長がもう一回?そんなのオンラインで出来るじゃないですか、というような気分がある」と語気を強めた。
東京都などが実施するパラリンピックの学校連携観戦について、尾身氏は「おそらく、小学校の子が行っても感染はしない確率が高い。熱中症のことはあるけど。 実はそこが問題じゃないんですね。本質はそこで感染が起きるか起きないかじゃないんです」と述べた上で、観戦を実施することで「どういうメッセージを一般の人に(与えるか)ということ」と心理的な影響を懸念した。
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2021-08-25 06:03:15Z
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