<オープン戦:ロッテ3-2中日>◇12日◇ZOZOマリン
プロ野球ファンが待ちこがれていた。4球団が競合した19年ドラフト会議から512日、ロッテ佐々木朗希投手(19)の快速球がついにお披露目された。12日、オープン戦中日戦(ZOZOマリン)で6回に中継ぎ登板。1奪三振を含む3者凡退で実戦デビューを飾った。最速163キロ右腕は現時点では153キロ止まりも、プロの上位打線に堂々と投げた。佐々木朗希の物語が、再び動きだす。
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静寂のマリンにミット音がはじけると、佐々木朗希は射る目をした。152キロで中日ビシエドを見逃し三振に。地面に着いた右足をそのまま一塁側へ向け、ベンチへ歩き出す。京田、阿部の内野ゴロに続き、3者凡退の満点デビュー。4966人の温かい拍手と笑顔の先輩たちに迎えられれば、安堵(あんど)の笑みも浮かぶ。
ついに投げた。誰もが、誰よりも自身がこの日を待っていた。「すごく楽しかったですし、今こうやってプロ野球選手としてマウンドで投げて、野球ができていることをすごく感謝しています」と満ち足りた思いをシンプルに表現した。
ファンは「佐々木朗希」コールの前から拍手を始めた。プロ1年目は未登板。シート打撃で160キロを投げた。耐えられる体ではなかった。右腕、右肘と強い負担が続いた。1軍に帯同されての肉体強化にほぼ終始。雑音も聞こえる中、今の役割を貫いた。「去年の1年間は、すごく意味のある1年間だったなと思います」の言葉が全てだ。
160キロを出す時ではない。タイミングとバランスを最重要視し、冷静にデビューをこなした。「時間がたつにつれてスピードは出てくるものと思うので、出たイコールハッピーではないので、そこは抑えることが大事なので」。それでも全12球中11球が直球で、うち9球が150キロ超。2年前には、年明け初ブルペンのわずか9日後に163キロを投げている。
こだわりも見せた。投球練習の初球、スライダーを投げた。井口監督をも「もともと指先の感覚がいい投手。(練習の)初球からスライダーを投げる投手ですから」と驚かせた。高校時代、初回の投球練習はスローカーブから。我は貫く。次は1週間ほど空けてから再び1軍で。「少しずつ内容にもこだわっていけたらなと」。第1歩が無事着地できたことに、何よりの価値があった。【金子真仁】
▽ロッテ吉井投手コーチ(佐々木朗の初登板に)「今日はあそこに立って、元気な姿を見せるのが彼の目的だったので、機嫌良く投げてくれてよかったです」
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2021-03-12 10:21:00Z
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