定位置より4、5メートル前、ライン側も同じくらい詰めた。 この日の第1試合は、小雨が降る中での決戦となった。専大松戸の右サイドスロー・深沢鳳介と、中京大中京の最速151キロ右腕・畔柳亨丞の緊迫した投手戦となり、0-0のまま試合は終盤へ。 【写真】専大松戸レフト、そのダイビングキャッチの瞬間 7回裏、2アウト二塁、打席には小柄な左打者、櫛田理貴を迎えていた。専大松戸のレフト、吉岡道泰が振り返る。 「左(打者)のとき、深沢のボールだと、詰まって、ライン寄り、前のフライが多い。深沢ががんばってくれていたので、前に落とすのは絶対、嫌だった。ミーティングでも『後ろは越されてもいいから、前のフライは落とすな』と言われていた。なので、1歩目だけに集中していました。読みは当たっていたんですけど……」
「絶対、捕ってやろう」
優勝候補の一角、東海王者の中京大中京を相手にしても、この日の専大松戸は、まったくひるんでいなかった。 1回表、先頭打者の黒須堅心は初球のストレートを叩き、快音を響かせたが、惜しくもセンターフライ。続く2番・大森駿太朗も、やはり初球を打ち、センター前へクリーンヒット。以降も「見逃しストライク」がほとんどなかった。 監督の持丸修一が言う。 「いいピッチャーなので、ストライクはどんどん打っていこうというのが全員の意見。1球目から、どんどん行かせました」 その姿勢が、守備にも現れた。 7回裏、2アウト二塁の場面。櫛田の打席の5球目、真ん中寄りストレートをはじき返した打球は、吉岡の読み通り、低い弾道でレフト方向へ。 吉岡は迷わなかった。1歩目のスタートも完璧だった。 「絶対、捕ってやろう、と。(芝が)雨も含んでいたんですけど、勝負に行きました」 吉岡が左にはめたグラブをライン寄りにぐいと伸ばしながらダイビングキャッチを試みる。しかし、ややスライスしながら伸びてきた打球は、吉岡のグラブの数十センチ前でバウンドし、グラブの下をすり抜けていった。 「いつもだったら、グラブとかに当たって、前に落とせるんですけど……」
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2021-03-25 08:34:45Z
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