プロ初登板勝利は逃したが、広島のドラフト1位・森下暢仁がDeNA相手に先発して7回4安打8奪三振無失点の見事な投球を披露した。
明大時代、善波達也前監督が「彼の将来のためになる」と主将に任命、学生日本代表監督も務めていたから2年から代表に選び日米大学野球やハーレム国際大会など外国人選手と対戦させてきた。
昨年の日米大学野球ではMVPに輝く活躍。メジャーの卵相手に「カーブとチェンジアップが有効。カットボールも含め抑える自信はありましたよ」とサラリと言ってのけた。その経験をこの日のマウンドで実践。DeNA打線の軸であるソト、ロペス相手にカットボールを有効に使って無安打に抑え込んだ。
主将という重圧も周囲を見て行動、チームをまとめる“人間力”につながった。緊張の初登板にも動じる様子はなく、150キロを超えるストレートに一級品の変化球。相手のラミレス監督が「エースになれるポテンシャル」と絶賛した。
開幕前の練習試合で打たれ心配してメールをしても返信は「大丈夫です。収穫はありました」と自分を分析する能力を持っている。高校のU18日本代表から大学と順調に成長してきた森下。次回の登板がさらに楽しみになってきた。(アマ野球担当 落合 紳哉)
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2020-06-21 18:38:45Z
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