◇国内女子◇アース・モンダミンカップ(28日)◇カメリアヒルズCC(千葉県)◇6622yd(パー72)
雨脚の激しい午前9時前――。国内女子ゴルフツアー23年ぶりとなる月曜日への最終ラウンド順延は、早々に決まった。大会を主催するアース製薬、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)、コース、運営スタッフによる協議の結果、見解は「ほぼ満場一致」(大会関係者)だった。
プロゴルフの大会では男女を問わず、空模様を見ながらスタート時間の遅れを繰り返し、中止や延期の判断は正午を過ぎることも多い。今回の早期決断の背景には、コロナ禍で実施される初めての試合という特別の事情もあった。大会側の判断が、多くの選手がコース入りした後にずれ込むと、クラブハウス内でいわゆる“密”の状態を形成する懸念があった。
関係者は「天候回復後にプレーできるところまでやるのも、普段ならば一案。ただ、今大会はまず密を避けることを重視した。試合が雨で中断しても雷以外は現場待機。(中断のあった)初日もそうした」と話した。
予備日に充てられている翌29日(月)が雨予報ではなく、次週の試合はすでに中止が決まっているため、選手の移動への影響が少ないことも背中を押した。「ホテルのチェックアウト時間より前に選手らが判断を知れるようにもしたかった。総合的な理由だ」という。
後味の悪さを避ける
前回の月曜日決着は、日本ゴルフ協会(JGA)が主催する1997年の「日本女子オープン」。JLPGAが公認する競技では、今回が初めてとなる。JLPGAの規定で4日間大会は全選手が36ホールまたは54ホールを終えていれば競技成立となるが、今大会は72ホール完遂にこだわった。
国内女子ツアーで、本来の日程とは別に予備日を設けているのは9大会。目的は(1)競技成立のため(2)規定ホール(72ホール)を完結するため――の2つに分かれる。このうち、目的(2)は2014年になって導入され、2020年は今大会と「日本女子オープン」「日本女子プロゴルフ選手権 コニカミノルタ杯」の3試合で規定されている。
導入のきっかけになったのは、2013年の「女子プロ選手権」。雷雨のため、最終ラウンドの中止を日曜午前11時に決定して54ホール競技とする一方、首位で並んでいた比嘉真美子とイ・ボミ(韓国)によるプレーオフのみを天候が回復した2時間後の午後1時から行った。2人の後続には4打差以上ついていたものの後味の悪さが残り、翌年の“改善”につながった。
一方、今大会はテレビ放送がなく、インターネットでの生中継に限られていることが月曜決着を可能にした要因になったと指摘する声もある。大会側はテレビの放送枠がなく、スタート時間の遅れや順延の調整がよりスムーズにできた面はあると説明するが、別の関係者は「4、5打差の選手も逆転圏内。競技として、みんな同じ条件で29日にやった方がいい」と強調した。
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2020-06-28 08:48:06Z
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