Rabu, 11 September 2019

格下ミャンマーにたった2得点 森保ジャパンの「3つの課題」露呈 - livedoor

 森保監督率いる日本代表の2022年カタールW杯アジア2次予選がスタートした。10日、日本は予選F組の初戦の相手ミャンマーと敵地ヤンゴンで対戦したのだ。

現地取材で予想 ミャンマー戦の右MFは久保建英がスタメン

■シュート0本…久保建英の物足りない部分

 もっともFIFA世界ランク33位の日本にとって同135位のミャンマー戦の焦点は「何点差をつけて圧勝するか?」「スペイン1部所属の18歳MF久保が代表初ゴールを決めるか?」――。

 先発から外れた久保に出番が回ってきたのは後半36分だった。左サイドMFの中島との交代でピッチに登場し、主に右サイドMFとしてプレーした。

 現地取材の元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏がこう言う。

「ミャンマー戦では交代早々、右SBの酒井にヒールパスを通して酒井の突破をフォローしたシーンなど〈久保らしさ〉を垣間見ることはできたとはいえ、プラス評価を与えたくなるようなインパクトのあるプレーは見られなかった。日本のゴールは前半の2点だけ。それだけに後半、久保の追加点弾が見たかった」

 久保の〈18歳98日〉でのW杯予選出場は、80年スペインW杯アジア予選で、風間・現J1名古屋監督の〈19歳67日〉を更新する最年少記録である。

 しかし、プレー時間が短かったとはいえ、6月にスペインの超名門レアル・マドリードに引き抜かれた選手がミャンマー相手にシュート0本はいただけない。このままでは、過大評価のソシリは免れないだろう。

■森保監督に欠ける積極采配

 J1広島でリーグ優勝3回の金看板を背負って18年7月、日本代表監督に就任した森保監督。注目度の高い東京五輪の代表監督も兼任。日本人指導者の中で際立って高評価を受けていると言っても過言ではない。

 そんな森保監督にとってミャンマー戦は、W杯予選で初めて采配を振る試合となった。それなりの緊張感もあったのだろうが、格下相手にシュートを23本も放ちながら〈わずか2得点〉は不甲斐ないのひと言だ。

 元日本代表GKの田口光久氏がこう言う。

「ミャンマー戦は、日本代表にとって大きな意味を持つ試合でした。2次予選を戦う相手、そして最終予選を戦うであろう強敵に対して〈やはり日本は強い! どうあがいても勝てない〉と諦めの境地に陥らせるためにも大量点を奪っておきたかった。実際、森保監督もゴールを積み上げようとしてサイドアタッカーのMF伊東、ストライカータイプのFW鈴木、さらに天才司令塔のMF久保を投入したが、いずれもタイミングが遅いのでチーム全体に〈絶対に追加点を奪うぞ!〉というムードを醸成できない印象を受けた。堅実にして温厚なキャラクターで知られているが、もっと前向きで積極的な采配を今後は期待したい」

 圧倒的なレベルの差がある2次予選の相手に、負ける要素はないのだが、辛勝続きでは指揮官の評価は下落するばかり――。

■柴崎は長谷部の後継者失格

 2018年ロシアW杯後、長らく代表主将を務めたMF長谷部が引退表明。「ついにハセが日本代表のユニホームを脱いだ。彼みたいなキャプテンシーの持ち主は当分出てこないだろう。大きな損失」という声がサッカー界で噴出した。

 その長谷部の後継者として森保ジャパンの主軸ボランチを任されているのが、スペイン2部の古豪デポルティボに所属するMF柴崎である。

 アギーレ元監督時代の14年9月に代表デビューを果たしたが、ハリルホジッチ元監督や西野前監督時代は出番が少なかった。ところがロシアW杯後に就任した森保監督には重用され、攻守の要と呼ばれるポジションで存在感を増している。

「しかしながら……」とドイツサッカー協会公認のS級ライセンスを保持する評論家・鈴木良平氏がこうズバリ指摘する。

「ボランチに要求されるものに〈戦う姿勢を前面に打ち出す〉〈攻守のつなぎ役としてボールタッチの回数を増やす〉などがあるが、たとえばミャンマー戦、5日に鹿嶋市で行われたパラグアイとのテストマッチの出来栄えでは、柴崎には落第点しか与えられない。ミャンマー戦では、彼の持ち味である〈前線にスパッと縦パスを入れる〉という場面が少な過ぎた。そもそも〈ボールをもらうポイント〉が良くない。フリーの状態でボールが欲しいのか、DFラインまで下がってボールをもらいたがる。これでは相手エリアで効果的なパスを繰り出すのは難しい」

 現状のままでは長谷部の後継者は名乗れそうにない。

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https://news.livedoor.com/article/detail/17065898/

2019-09-11 06:00:00Z
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