巨人阿部慎之助捕手の母校、中大出身の後輩リレーが実現した。

2回から10学年下の沢村が中大校歌をバックに登場。3者連続の空振り三振を奪い、圧倒した。3回は17学年下の鍬原、4回は12学年下の鍵谷が登板。

鍬原はDeNAソトに先制2ランを浴びたが、鍵谷は7球で3者凡退に抑え、大先輩の花道を飾った。

▽巨人沢村(2回から登板し1回を無失点)「今でも辞められることが信じられません。大学からお世話になった先輩だし、プロに入ってからも憧れの存在でした。(あのシーンについて)甲子園でキャッチボールをしたときに『もう1度再現したいね』と打ち合わせをしていました。たたかれると思ったら、握手され『ありがとう』と言われ泣きそうになりました。必ず日本一になり恩返ししたい」

▽巨人鍬原(3回から登板。DeNAソトに2ランを浴び1回2失点)「こういう試合で投げることはうれしかった。ただ、そこで抑えられなかったことは実力不足です。(阿部さんとの思い出は)入団時の新聞の対談企画で阿部さんが色紙に『一緒にお立ち台!』という目標を書いてくれたんですがその目標はまだ達成できていない。それが心残りですね」

▽巨人鍵谷(4回から登板し1回無失点)「阿部さんと一緒にプレーできたこと、また今日のような特別な試合に登板できたことは、僕の人生の宝物です。1日でも、1試合でも多く阿部さんとプレーできるよう、明日からまた頑張ります」