Rabu, 25 September 2019

夏休み明けにフェラーリが躍進を遂げた秘密は? - TopNews

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2019年09月25日(水)17:33 pm

フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットが、夏休み明けの3レースで連勝を飾ることができたのは単にエンジンパワーによるものではないと主張した。

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今季のフェラーリF1エンジンはそのパワーにおいてライバルメーカーを凌駕していると言われており、エンジンパワーが重要となるスパ・フランコルシャン・サーキットでのF1ベルギーGPやモンツァ・サーキットでのイタリアGPはフェラーリが有利だろうと予想されていた。

予想通りその2レースではフェラーリのシャルル・ルクレールがポール・トゥ・ウィンを達成、フェラーリのパワーが抜きん出ていることを示して見せた形となった。

だが、低速コーナーが多い市街地コースであるマリーナ・ベイ・ストリート・サーキットで行われたシンガポールGPは、事前の予想ではフェラーリが苦戦するだろうと考えられていた。

ところが、そのシンガポールでもルクレールがポールポジションを獲得すると、決勝ではピット戦略が功を奏したこともあり、セバスチャン・ベッテルが今季初優勝を達成。フェラーリが3戦連続勝利を飾っている。

この結果を受け、レッドブルのクリスチャン・ホーナー(チーム代表)はイギリスの放送局『Channel 4(チャンネル4)』に次のように語った。

「そのうちのいくらかは電気的パワーであり、いくらかは内燃エンジンからのものだと考えなくてはならない。それに彼らは美しいジュースのような燃料を手にしているし、それをうまく使えているのだと私は思っている」

「おそらくはそれらのコンビネーションだろうね」

メルセデスF1チームCEOのトト・ヴォルフも、エンジンのアドバンテージはほかのエリアにもドミノ効果をもたらすものだと次のように語っている。

「フェラーリは信じられないほど強力なエンジンを持っているし、それが彼らのセットアップや戦略決定にも役立っているよ」

だがフェラーリは、最近のパフォーマンスアップはエンジンだけによるものではないとしている。実際のところ、シンガポールにはノーズを始め、いくつかの新しい空力パーツを持ち込んでいた。

ビノットは、シンガポールでの結果はフェラーリのアドバンテージだと言われていたエンジンパワーと空気抵抗が小さいというマシン特性だけでは説明ができないものだと次のように語った。

「我々の空気抵抗によるアドバンテージは大きなダウンフォースが必要になるところでは小さくなる」

「シンガポールは、我々のエンジンパワーが極端に強調され過ぎていることを示したものだ」

ともあれ、夏休みに入る直前に、やはり低速コーナーが多いハンガロリンクで行われた第12戦ハンガリーGPではフェラーリがそれほどの強さを発揮できでいなかったのは事実だ。

フェラーリはどうやって低速サーキットでのパフォーマンスを改善することができたのだろうか?

「僕たちはブダペスト(ハンガリー)のころに比べて、今ではもっとよくクルマを理解することができているんだ」

そう語ったルクレールは次のように付け加えた。

「今では、低速サーキットでタイヤを最大限にうまく利用できるようなクルマのバランスの取り方が分かっているよ」

シンガポールで今季初勝利をあげたベッテルも次のように語っている。

「バランスは改良パーツ以上に僕たちを助けてくれているよ。フロントとリアの組み合わせがかなりうまく機能するようになっているんだ」

ルクレールは、フェラーリは今回の3連勝が一時的なものではないことをこれから示し続けていくことが重要だと次のように続けた。

「僕たちは少しのレースで自分たちの進歩のほどを示すことができただけだと思っている。シンガポールはかなり独特だし、これから僕たちは違うタイプのサーキットでもそれを証明していく必要があるよ」

現在フェラーリのルクレールに96ポイントもの大差をつけて今季のF1タイトル争いをリードしているルイス・ハミルトン(メルセデス)だが、残りは6戦しかないとは言え、現在は危機感を抱いていると次のように語っている。

「僕に言わせればはっきりとしているよ。今やフェラーリはどんな種類のサーキットでも速いクルマを手にしている」

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