「適正階級」とも言われるスーパーバンタム級の転向初戦でいきなり世界タイトルマッチで勝利して2団体統一王者となった井上尚弥選手。
世界で初めてとなる2階級での4団体統一に向けて大きな一歩を踏み出しました。
スーパーバンタム級はこれまで井上選手が戦ってきたバンタム級よりも制限体重がおよそ1.8キロ増え、井上選手よりも身長やリーチなどで勝る選手が増えてきます。
それでも元世界チャンピオンで所属ジムの大橋秀行会長は井上選手が4階級下のライトフライ級でデビューした時からスーパーバンタム級が適正階級であると話してきました。
その理由について「体重を上げてもパワーがあるし、スピードが逆に生きてくる。階級を上げれば上げるほど通用する」と説明します。
井上選手もおよそ4年半、バンタム級で戦い、日本の男子選手で初めて4団体統一を果たしましたが、時間が経つにつれておよそ10キロの減量が厳しくなり、筋力そのものが落ちてしまったこともあったと振り返ります。
そのため、持ち味の1つであるスピードを十分に発揮できないと感じたこともありました。
今回、階級を1つ上げたことで、これまでより体格が大きい選手との戦いとなる一方で、筋力を維持できたということで、試合の前には「スピードも増していて自分の中でプラスに働いている。すごくのびのびと安定感を持って試合に臨むことができる」と手応えを感じていました。
そして迎えた今回の試合、対戦したスティーブン・フルトン選手は井上選手よりも身長は5センチ高くてリーチも長く、足を使っての攻めを持ち味に21戦全勝の成績を残してきた実力者です。
しかし、距離の取り方で上回ったのは井上選手でした。
ステップをうまく使いながら相手にジャブを当てさせず、逆に自分の距離でジャブを当ててペースをつかみました。
父親の真吾トレーナーも「身体能力が尚弥のほうが高かった」と驚くほど転向初戦から実力を発揮しました。
そして、第8ラウンド、練習してきたという左ボディーから右ストレートのコンビネーションで狙い通りダウンを奪い、そのままたたみかけてテクニカルノックアウト勝ち。
「判定勝ちでもいい」と語っていたみずからの想定を上回る完勝で、「スピードやステップワークの安定感が全く違った。1.8キロプラスというのがいい方向に傾いていい試合ができた」と手応えを確信に変えました。
試合後には4団体統一戦を見据え、会場に来ていたタパレス選手に挑戦状をたたきつけた井上選手。
世界初の快挙に向けて自信をつけた試合となりました。
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2023-07-25 14:43:42Z
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