J2で初の国立競技場でのリーグ戦。勝ち点差は10あるが、1位と2位による首位攻防戦。MFバスケス・バイロンの移籍による因縁が生まれたチーム同士の決戦には、3万8402人の大観衆が詰めかけた。
東京ヴェルディのGK飯田雅浩は、多くの思いを持って試合を迎えていた。対戦相手のFC町田ゼルビアを率いる黒田剛監督は、青森山田高時代の恩師。J2で今季最も話題を集める人物だ。
5月に味の素スタジアムで行った試合でも顔を合わせたが、シーズン2度目の対戦。この日もベンチで終えた飯田だが、試合後に少し言葉を交わす機会があったと明かし、「勝負に徹する監督だなと。そこは変わっていないなと思いました」と懐かしんだ。
だからこそ、高校時代をともに過ごし、東京Vで今年再びチームメイトになったバスケス・バイロンの移籍にも理解を示す。「バイロンといる時間も長かったので。行くと決まってからは、バイロンの考えを尊重するよと伝えました」。
またこの日の試合では、鹿島から加入した新戦力のFW染野唯月が注目を集めた。飯田は高校3年生で出場した高校選手権の準決勝で、当時尚志高の2年生だった染野にハットトリックを決められた過去がある。染野の実力を身をもって体感した一人であり、染野の東京V入りが決まると、自身のツイッターを通じてもすぐに反応していた。
「さっき彼も『出来過ぎたわ』と言っていたけど(笑)、得点感覚は高校時代から持っている。こういう大舞台で取ってくれることは分かっているので、助かりましたね」
飯田は昨年度の全日本大学選抜ではキャプテンを務め、国士舘大学でも夏の総理大臣杯を制して日本一を経験。しかしそんな実力派GKをしてもプロの壁は厚く、ここまで公式戦の出場は天皇杯の1試合のみとなっている。
「もちろんJリーグで出たい。立場的にはいつマテウスが怪我をしても、そん色ないプレーが出来るかということが必要になってくる。今はしっかりアピールしつつ、準備していきたいと思います」
この日は来季よりチームメイトとなる大学の後輩のFW古川真人やDF山田裕翔が来場。町田入りが決まっているDF望月海輝と一緒にスタンド観戦していた。
後輩たちはリーグ戦は苦戦しているものの、先日まで行われていた総理大臣杯予選のアミノバイタルカップで連覇を達成。これまた連覇のかかる総理大臣杯に出場することが決まっている。
飯田も母校の戦いを気にかけている様子。「トーナメントで勝てるのは昔からの国士舘のいい所ですし、リーグ戦も勢いづくと思う。総理大臣杯も厳しい戦いになると思うけど、頑張ってほしい。今日の試合を見れば、彼らも燃えているんじゃないかなと思います」とエールを送っていた。
(取材・文 児玉幸洋)
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2023-07-10 01:25:00Z
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