今週末、28日に行われる日本ダービー(G1)。
出走メンバーの中では、皐月賞(G1)を異次元の末脚で勝利したソールオリエンス(牡3、美浦・手塚貴久厩舎)や、青葉賞(G2)を制したスキルヴィング(牡3、美浦・木村哲也厩舎)、武豊騎手がテン乗りで騎乗するファントムシーフ(牡3、栗東・西村真幸厩舎)などが人気を集めている。
だが、もしかしたら彼らは思わぬ苦戦を強いられるかもしれない。
ダービーには古くから「ダービー馬はダービー馬から」という格言が存在し、近年の日本ダービーは、まさにその格言によって支配されているからだ。
○過去10年のダービー勝ち馬と父のダービー成績
13年キズナ 父ディープインパクト(ダービー1着)
14年ワンアンドオンリー 父ハーツクライ(ダービー2着)
15年ドゥラメンテ 父キングカメハメハ(ダービー1着)
16年マカヒキ 父ディープインパクト(ダービー1着)
17年レイデオロ 父キングカメハメハ(ダービー1着)
18年ワグネリアン 父ディープインパクト(ダービー1着)
19年ロジャーバローズ 父ディープインパクト(ダービー1着)
20年コントレイル 父ディープインパクト(ダービー1着)
21年シャフリヤール 父ディープインパクト(ダービー1着)
22年ドウデュース 父ハーツクライ(ダービー2着)
上記の通り、過去10年の日本ダービーは、ダービー連対経験のある馬を父に持った産駒しか勝利を挙げていない。また、これは2着馬まで広げても同様の傾向となっている。
父がダービー連対馬(10-8-4-77)
父がダービー連対馬でない(0-2-6-71)
ちなみに、この格言を覆して2着に食い込んだのは、2014年の1番人気イスラボニータと、昨年のイクイノックスのみ。その年の皐月賞馬と、年度代表馬でようやく2着という状況だ。
また、この「ダービー馬はダービー馬から」に当てはめると、今年はソールオリエンスら皐月賞でダービーの優先出走権を獲得した上位5頭が全滅。2番人気が濃厚なスキルヴィングも、父キタサンブラックは2015年のダービーで馬群に沈んでいる。
その上で逆に、父がダービー連対経験のある有力馬はドゥラエレーデ(父ドゥラメンテ、ダービー1着)や、サトノグランツ(父サトノダイヤモンド、ダービー2着)、それにハーツコンチェルト(父ハーツクライ、ダービー2着)といったところだ。
もし、これらの馬が格言通りにワンツーを飾るなら、今年は波乱のダービーになりそうだ。
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2023-05-27 23:00:52Z
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