東京五輪・パラリンピック組織委員会は16日、辞任を表明した森喜朗会長(83)の後任を選ぶ候補者検討委員会を都内のホテルで開催した。会議開始は午後1時30分ごろ。ホテルの小さな会議室で、厳重な情報管理のもと行われた。

会議は約1時間15分ほどで終了。座長で組織委名誉会長の御手洗冨士夫キヤノン代表取締役会長兼社長CEOは、新会長候補について聞かれ「今日は全然そういうのではなかったから」とだけ答えてホテルを後にした。

日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長はあいさつをしただけで、何も語らずタクシーに乗った。他には柔道五輪2連覇の谷本歩実氏、バレーボールのオリンピアン荒木田裕子氏、競泳パラリンピアンの成田真由美氏、東京都の多羅尾光睦副知事、スポーツ庁の室伏広治長官や体操の田中理恵氏らが極秘の検討委メンバーとして参加。事務局として組織委の武藤敏郎事務総長も出席した。

組織委関係者によると、今週中にも臨時の理事会を開催し、検討委で絞り込まれた候補者を示す予定としている。