大リーグ移籍を目指し、ロッテから海外フリーエージェント(FA)権を行使した沢村拓一投手(32)が16日(日本時間17日)、レッドソックス入りを決めた。

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レッドソックスのマウンドはあの日、憧れ、夢見た場所だった。巨人時代の15年、抑えに転向した沢村拓一投手(32)は、当時レッドソックスの抑えだった上原浩治の登場シーンに心を奪われ、同じ登場曲「サンドストーム」を使用。ロッテ移籍後に再び使った。

沢村 めちゃめちゃ、かっこいいなと。何度、動画を見返しても、気持ちが高ぶります。

アップテンポな曲に乗って、ブルペンから登場した上原が、フェンウェイパークに詰め掛けた満員のファンから大歓声、拍手を浴びながら、マウンドに走る。当時の沢村は登板前、球場への移動時など、ことある事に動画を見返し、心を奮い立たせた。

6年前、野球少年のように目を輝かせ、語ったフェンウェイパークのマウンド。レッドソックスと契約が合意し、上原の姿に興奮し、刺激を受けた男は、メジャーリーグを目指す日本の子供たちやプロ野球選手に夢を与える立場へと変わった。「ヒロカズ・サワムラ」。新たな使命が、そこにはある。【久保賢吾】