<大相撲初場所>◇3日目◇12日◇東京・両国国技館
大関貴景勝(24=常盤山)の綱とりが絶望的な状況となった。平幕の北勝富士に突き落としで敗れて、初日から3連敗。両横綱の休場などにより高いレベルの優勝が求められる中で、今場所後の昇進は極めて厳しくなった。平幕の大栄翔が、正代を破って初日から3日連続で大関を撃破した。
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貴景勝の悲願成就が大きく遠ざかった。横綱昇進が懸かる場所で、新入幕だった17年初場所以来4年ぶりとなる初日から3連敗。取組後は「勝たなきゃ意味がない」と、言葉を振り絞った。
土俵際の詰めが甘かった。つっかけて2度目で立ち合いが成立。出足の勢いで勝り、一気に押し込んだが、攻め返される。いなしで何とか立て直すも、最後は相手のおっつけに我慢できずに左膝から崩れ落ちた。内容について「(映像で)見返さないと分からない。修正しないといけない」と話すにとどめた。
狭き門なのは承知の上だった。場所前には「いい経験をできると思っている。みんなが綱とりを経験できるわけでもない」と、重圧の中でも前向きな姿勢を示していた。綱とり初挑戦での昇進は、平成以降では曙、朝青龍、鶴竜とわずか3人。「そんなに甘くない」と、覚悟を決めて臨んでいた。
調子の波が大きいとされる押し相撲でも、安定感には定評があった。19年春場所後の大関昇進以降、3連敗を喫したのは昨年春場所の1度だけ。師匠の常盤山親方は「(貴)景勝は連敗をしない。気持ちの切り替えもうまいし、押し相撲でも安定感がある」と強調。それだけに、大一番の場所での大型連敗は痛恨だ。
場所後の昇進は厳しくなったが、3大関では最年少の24歳。この経験を来場所以降につなげるためにも、4日目以降の修正を期す。【佐藤礼征】
▽八角理事長(元横綱北勝海) 貴景勝は張り手1発で決めよう、ではなく冷静に自分の相撲を粘り強く取りきるんだ、という気持ちが大事。勝ちたい気持ちは分かるが空回りしている。3大関には元気を出してほしい。(3連勝の)大栄翔と阿武咲の対戦を乗っている時に見てみたい。変にまとまらず思い切りがいい。
▽幕内後半戦の高田川審判長(元関脇安芸乃島) (貴景勝と北勝富士の一番について)お互い引きもなく気合の入ったいい相撲だった。貴景勝は、どこでいなそうかと考えていたんだと思う。何も考えずに思い切り前に出ればいい。(綱とりについては)1日一番、トータルで見ていく。
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2021-01-12 09:55:00Z
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