新型コロナウイルスの影響で、今夏の全国高校野球選手権大会と地方大会が中止になったことを受け、兵庫県高校野球連盟は4日、兵庫大会に代わる独自大会の開催を発表した。名称は「夏季兵庫県高校野球大会」とし、7月18日に開幕する。甲子園球場(西宮市)は使用しない。公式戦中止が続く県内の高校スポーツで代替大会が決まったのは初。
同日、神戸市内で開いた理事会・支部長会で決定した。長期休校に伴う夏休み短縮のため、7月中は土日、祝日のみ開催し、最終日は8月7日。
トーナメント方式で行い、チームの移動時の感染リスクに配慮してベスト16までは阪神、神戸、東播・淡路、西播、但馬・丹波の5地区に分ける。会期の延長はしないため、大会を途中で打ち切り、優勝校が決まらない可能性もある。
試合は無観客で行い、控え部員のほか、3年生部員の両親のみスタンドで観戦できる。会場は明石トーカロ球場(明石市)など14球場を予定。甲子園球場を使用しないことについて、県高野連の田靡幸夫会長は「全国の生徒のことを考えると、兵庫だけが使えない」と説明した。
同じく中止になった軟式野球の全国高校選手権兵庫大会の代替大会は8月1~8日、三田城山公園(三田市)などで実施する。
田靡会長は「背番号のついたユニホーム姿で試合をやらせてあげたかった。ベストとはいかなくとも、ベターな形で独自大会ができることは非常に良かった」と話した。(長江優咲)
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2020-06-04 11:57:00Z
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