大阪府の吉村洋文知事(44)が2日、府庁で取材に応じ、高校野球の「夏の甲子園」について言及した。現在、吉村知事は夏の甲子園が中止された高校野球の近畿大会を甲子園球場で開催できるよう、阪神球団に働きかけている。

1日に阪神の谷本修球団副社長兼本部長(55)が代表取材に「まずは高野連さんがいろいろな要請や案をまとめられると思いますので、その協議を待っているという状況。こちらとしてはできる限りの協力をしたい」と明かした。

この報道を知った吉村知事は「全国の球児の聖地が甲子園。大阪だけで(甲子園で)やりたいとか、近畿の優勝校でやりたいとか、それだけじゃない。『高野連の提案を待ちたい』とされた阪神球団の方の意見に全面的に賛成です」とした。

大阪や近畿の枠組みを取り払い、そもそも「夏の甲子園」実現にこだわってきたのが吉村知事。この根底を念頭に「何もやらなければ何もないまま終わってしまうのが世の常。物事を動かすために僕からも強烈にプッシュしていきたい」と語った。