東京オリンピックは第6日の28日、競泳の男子200メートルバタフライが東京アクアティクスセンターであり、本多灯(19)=アリーナつきみ野SC=が銀メダルを獲得した。今大会、競泳の日本男子メダル第1号。同種目での日本選手のメダルは、2004年アテネ五輪から5大会連続となった。
今大会、日本競泳男子は競技日程の折り返しを迎えても、本多以外が決勝に進出できておらず、重い雰囲気すら漂う。「周りを明るく照らす存在になってほしい」という願いから両親に「灯」と名付けられた本多。その名の通り、若さあふれる泳ぎで、苦戦が続く競泳日本男子に一筋の希望をともした。
26日の予選では、同種目世界記録保持者のクリシュトフ・ミラク(ハンガリー)の隣のレーンを泳いだ。1秒5以上引き離されたが、世界トップレベルを体感。「速くてどの部分もまだ勝てない」という一方、「食らいついていくぐらいの力は持っている」と一定の手応えもあった。27日の準決勝は「自己ベストを狙っていた」と体力の温存を考えることなく全力で挑み、目標とする瀬戸大也(TEAM DAIYA)も上回るタイムで決勝の切符をつかみ取った。
神奈川県出身。水泳を始めた幼稚園の時から「オリンピック」と口にし、おぼろげながら目標にしていた。それが現実になったのは19年世界ジュニア選手権。同種目で銀メダルを獲得し、「東京五輪に出られるんじゃないか、いける位置にきたんじゃないかと自信がついた」と話す。
昨秋にはトップ選手が集う賞金大会の国際リーグに参加し、飛躍につなげた。7月には今年の世界ランキング2位相当のタイムを出し、大会前から「ダークホース」の呼び声が高かった。体力を必要とするバタフライで自らの体力を効率良く使うペース配分の感覚は、天性のものだ。
初の五輪でも、本多は独特の雰囲気に物おじすることはなかった。豪快に両腕を回して激しい水しぶきを上げながら、ただひたすらに進んでいった。
「誰よりも楽しんでやり通した」
電光掲示板で順位を確認した本多は、スタンドに向かって右手を突き上げた。「緊張していたけど、誰よりも楽しむことを意識して、入場から誰よりも楽しんでやり通した。本当に成功して、思い通りのレース。銀メダルですごいうれしい」と笑顔がはじけた。同種目で日本勢5大会連続のメダル獲得となり、「途切れさせないことを考えていたのですごくうれしい」と喜んだ。【倉沢仁志】
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2021-07-28 01:52:26Z
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