過去にNHKマイルカップと安田記念を連勝した馬はおらず、ヴィクトリアマイルと安田記念を連勝した馬も2009年のウオッカ1頭だけ。同じ東京芝1600mのGIではあるのですが、これらのレースの連勝は見た目ほど簡単ではないのかも知れません。そこでこれら3レースの過去の流れ、タイムを比較してみました。
それぞれの平均を出してみると、NHKマイルカップが58秒6-34秒3、ヴィクトリアマイルが58秒8-33秒5、そして安田記念が58秒2-34秒2(※安田記念は極端な不良馬場施行の2014年を除くと「58秒1-34秒0」)。
NHKマイルカップを基準にすると、ヴィクトリアマイルは極端に上がり(ラスト600m)が速く、安田記念は前半も後半も厳しい流れであることが分かります。年によってタイムの出やすい馬場、出にくい馬場はあると思いますが、こうした比較も平均値とすれば無意味ではないはず。
ちなみにNHKマイルカップ勝ち馬の平均的な勝ちタイムは、安田記念8〜9着馬のタイムに相当。現時点での3歳馬と古馬には、同斤量ならまず通用しないと言えるだけの差があると言えるでしょう。
しかし今年のNHKマイルカップ勝ち馬であるシュネルマイスターの勝ちタイムは、同レース史上最速にも近い1分31秒6。古馬勢最強と目されるグランアレグリアの前走ヴィクトリアマイルの勝ち時計が1分31秒0で、シュネルマイスターは斤量が57kg→54kgの3kg減に対して、グランアレグリアは斤量が55kg→56kgの1kg増と、都合4kgの差となります。
それを踏まえてタイム的には0.6秒。競馬には“1kg=0.2秒”という俗説もあり、1分31秒6のNHKマイルカップ勝ち馬は54kgの安田記念なら1分30秒8に相当、持ち時計1位であるインディチャンプの1分30秒9をも超えてくることになるのです。
あくまでシュネルマイスターが前走と同様に走れる場合の“机上の計算”であり『1kg=0.2秒』の俗説を信じるならという前提ではありますが、ウマい馬券では、さらに踏み込んで安田記念を解析しています。印ではなく『着眼点の提案』と『面倒な集計の代行』を職責と掲げる、岡村信将の最終結論にぜひご注目ください。
(文/岡村信将)
https://news.google.com/__i/rss/rd/articles/CBMiMmh0dHBzOi8vbmV3cy5uZXRrZWliYS5jb20vP3BpZD1uZXdzX3ZpZXcmbm89MTg4Njcw0gEA?oc=5
2021-06-05 03:05:00Z
52783324148174
Tidak ada komentar:
Posting Komentar