オリックス山本由伸投手(22)の完全投球は7回で途切れた。8回に先頭の鈴木に94球目を捉えられ、中前打。打球が二遊間を抜けた瞬間、山本は広げた両手をパーンとたたいた。94年巨人槙原以来、今世紀初の快挙はならなかった。

序盤から山本のペースだった。広島打線を完全に抑えて前半5回を終えた。2回の4番鈴木から3回の9番野間まで6者連続三振。5回で早くも10三振を奪った。6、7回も完全投球を継続し、6回はクロン、7回には林を空振り三振に仕留め、この時点で12奪三振とした。

完全投球が途切れた8回は圧巻だった。鈴木、坂倉に連打を浴びて無死一、二塁のピンチを背負ってからギアを上げた。会沢、小園、代打の菊池涼から3者連続三振を奪い、自己最多を更新する15三振。これまでは昨年9月29日西武戦での14奪三振が最多だった。