【八木裕 神眼スコープ】
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七回に勝ち越し二塁打を放った阪神・佐藤輝は豪快にスライディング。走っても絵になる！（撮影・松永渉平）【拡大】
阪神春季キャンプ（９日、宜野座）阪神・佐藤輝の衝撃弾を宜野座のスタンドから目撃した“代打の神様”、阪神ＯＢの八木裕氏（５５）＝本紙専属評論家＝が、黄金ルーキーの打撃を徹底分析。追い込まれてからの変化球に対応した“実戦力”にうなるとともに、直球を引っ張り込んだ七回の適時二塁打も高く評価した。
佐藤輝はプロ入り後、初めての他球団との実戦で最高の結果を出した。５打数３安打１本塁打３打点という大暴れ。本人も、ルーキーにいきなり５打席を与えた矢野監督も、ホッとした心境だろう。
なかでも内容があったのは３打席目（五回無死一塁）だ。１ボールから直球を２球ファウルとしての４球目。鈴木健の外角を狙ったスライダーが内角に入ってきたところを逃さず、右翼席に２ラン。相手バッテリーからすれば直球を続けて追い込み、タイミングを外す変化球で打ち取ろうとしたのだろうが、きっちりと対応した。あの場面は内角寄りの直球を続けるべきという考えもあるだろうが、そう簡単に変化球に対応できるものではなく、佐藤輝の“実戦力”を評価すべきだ。
さらに４打席目（七回１死二塁）は、カウント３－１からの１４５キロ直球を右翼線に引っ張ってのタイムリー二塁打。これまで、打撃フォームの始動から左足に一度、体重を乗せる部分で上体が浮き、強い球（直球）への対応を疑問視されていた。そうした中で低目とはいえ、直球を引っ張り切れた。収穫だろう。
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2021-02-09 22:30:00Z
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