4大大会で準々決勝以降は絶対に負けない! 2度目の優勝を狙う世界3位の大坂なおみ(23=日清食品)が、女子ツアーで最大のくせ者を下しベスト4入りだ。同71位の謝淑薇(台湾)に6-2、6-2で勝ち、全豪通算20勝目を挙げ、杉山愛を抜いて日本女子歴代単独最多となった。準決勝では同2位のハレプ(ルーマニア)-同11位のS・ウィリアムズ(米国)の勝者と対戦する。

大坂にとって、我慢と思い切りがカギだった。相手は、何が飛び出すか分からない、引っかき回すタイプだ。これまでも大坂は、散々嫌な目にあってきた。4回戦後に「対戦するのは、正直に言って楽しみじゃない」と話していたように、過去5回の対戦で4回がフルセットだった。

精神的にかき乱され、ミスを連発するというのが、崩れるお決まりのパターンだったが、この日は耐えた。そして、チャンスが来れば、ミスを恐れずに打ち切った。

4大大会で4回戦を突破したのは過去3回。その3回とも優勝している。つまり、準々決勝以降は負けていないのだ。そのジンクスとともに、大坂が日本女子歴代最多の全豪通算20勝目で、くせ者を退治した。