世界3位の大坂なおみ(23=日清食品)が、自身最多タイの14連勝でベスト4に進出だ。同79位のベグ(ルーマニア)に7-5、6-1で勝ち、「相手が初対戦だったので少し大変だった」が、連勝を14に伸ばした。準決勝では、同5位のスビトリナ(ウクライナ)-同20位のメルテンス(ベルギー)の勝者と対戦する。

選手宿舎で新型コロナの感染者が判明し、この対戦を含む4日に予定されていた試合はすべて中止となった。この日は、悪天候も予想され、大坂が試合するコートには、1日8試合が詰め込まれる異常事態。屋内でのマスク着用も必須となり、大坂の陣営もマスク姿だった。

突然の日程や試合方法の変更など、目に見えない敵に翻弄(ほんろう)される大会と選手たち。本番の全豪は8日に迫っているため、前哨戦を全力で戦わない選手も多い。しかし、その中でも、大坂は今日もパワフルな全力投球。豪快な打ち合いを制した。

この1勝で、昨年8月の全米前哨戦から、試合前棄権1試合を含み14連勝。19年東レから20年ブリスベン国際まで記録した自己最多連勝記録と並んだ。勝利後もご機嫌で、観客に「部屋で食べるデリバリー。いいのがあったら教えて」と笑顔でねだっていた。