久保建英がヘタフェに加入してから、ほぼ1カ月が過ぎた。 日本時間の2月10日早朝に行なわれたレアル・マドリー戦までの6試合に、久保はすべて出場している。レアル戦はベンチスタートだったが、これはホセ・ボルダラス監督が中2日のスケジュールを考慮しつつ、守備的な戦略を練ったからだっただろう。 【新着写真】久保とジダン、マルセロとの緊張のマッチアップなどこの記事の写真を見る(全4枚) ここまでの6試合で、久保はボルダラス監督の信頼をつかんでいる。一方で、目に見える結果を残すことはできていない。チームもここ4試合勝利がなく、3試合連続で無得点に終わっている。 来季レアル・マドリーへの復帰も一部で報じられているなか、ヘタフェと久保の現状をお馴染みの中西哲生氏に解説してもらおう。 ◆◆◆
1カ月の対戦成績でみる「ヘタフェの現在地」
久保の加入後の成績を振り返ると、ヘタフェというチームの現在地をはっきりと読み取ることができます。 新天地デビューの相手となったエルチェと、翌節に対戦したウエスカは、2部からの昇格チームです。どちらも下位に沈んでいる。昨季8位のヘタフェからすると、確実に勝たなければいけない相手でした。そして、エルチェ戦は3対1、ウエスカ戦は1対0で勝利した。 久保にとって3試合目の対戦相手となったアスレティック・ビルバオは、1月に行なわれたスーペル・コパでレアルとバルセロナを連破し、タイトルを獲得していました。ヘタフェにとっては格上で、前半こそ1対1で折り返したものの、後半に4失点を喫して1対5で大敗してしまいました。 この試合を受けて、ボルダラス監督は戦略を変更します。久保とカルレス・アレニャの加入後に採用してきた4-2-3-1ではなく、5-4-1の布陣で続くアラベス戦に臨んだのでした。 対戦当時の順位はヘタフェが13位、アラベスが18位でした。両チームの勝点差は「5」で、相手に勝点3を与えたくない。降格争いに巻き込まれないためにも、ボルダラス監督は「引分けでもOK」と考えたのでしょう。 そのとおりに0対0で終えることができたのですから、悪くない試合だったのかもしれません。ただ、得点機を作り出すことは難しい、という印象は残りました。自陣からパスをつないでいくのではなく、前線へラフなボールを蹴り出していくような攻撃に終始したため、1トップのハイメ・マタと2シャドーのアレニャと久保が、コンビネーションを発揮する場面は限られていたのです。 翌節のセビージャ戦は、格上との一戦です。ボルダラス監督は4-2-3-1へシステムを戻したものの、守備に軸足を置きました。立ち上がりこそ前線からのハイプレスを仕掛けましたが、セビージャに回避されると自陣にブロックを敷く戦術へ切り替えました。必然的に攻撃のスタート地点が低くなり、久保もアレニャもアタッキングサードでなかなかボールに触れない。ボールに触る機会が限られれば、彼ら自身のプレーのリズムも上がっていかないものです。 攻撃の糸口を見出せないものの、失点は与えずに迎えた後半に、ヘタフェはCBのジェネがレッドカードで退場となってしまいます。ボルダラス監督は久保を下げてCBを投入しましたが、そこから3失点を喫して敗れてしまいました。
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2021-02-10 08:01:23Z
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