高速化が進み、1区間でも外せば勝てないとされる近年の箱根路を象徴するレースだった。2、3区で青学大、4区では駒大と東海大が区間順位2桁のブレーキ。優勝戦線から脱落する「3強」を尻目に、赤と青のストライプの新興チームの安定感は抜きんでていた。
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創価大は3区までを区間3~6位でつなぎ、トップと34秒差の2位で4区をスタートしたのが嶋津。前回大会の10区を区間新で走り、初のシード権獲得をもたらした功労者は、この日も力みのないフォームで前を行く東海大を追った。
「自分の役目、与えられたタイムで走る」と冷静さを保ちつつ、「前が見えて気持ちが上がった」と5.6㌔付近で一気に前へ。最終的に1分42秒差もの貯金を生んだ快走は初出場の5区三上から力みを消した。「最後はぎりぎり」と言いながら山上りで後続を寄せ付けず、笑顔で芦ノ湖のゴールに飛び込んだ。
今年度は新型コロナウイルス禍で出雲駅伝が中止になり、全日本も書類選考で落選。「選手のモチベーションは一時下がったが、駅伝への思いを全て箱根の練習にぶつけてくれた」と榎木監督は振り返る。多くが夏合宿で月間900㌔を走りきり、秋の記録会で自己ベストを更新。心身充実の部員から選抜された5人による初優勝は、決して棚ぼたではない。
2分超のリードで当初の目標だった「総合3位」を上回る成績も視野に入る。「タイム差より、自分たちがどう100%を出し切れるかに集中させている」と指揮官。無欲を強調するチームが復路でも新たな歴史を刻めるか。
(鱸正人)
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2021-01-02 10:31:08Z
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