ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入によりゴールが取り消されたJ1リーグ初の事例となった。
後半4分、川崎フロンターレFWレアンドロ・ダミアンのゴールが幻となった。PA内からMF家長昭博がシュート性のクロスを入れると、相手に当たってこぼれたボールに反応。右足でプッシュしたダミアンが先制点を挙げたかに思われたが、VARが介入。主審がモニターを見ず、VARの助言だけで判定する「VARオンリーレビュー」の結果、木村博之主審は判定を変更し、ダミアンのオフサイドでゴールは取り消された。
主審にオフサイドを告げられたというダミアンは「VARでしっかり判断が下されたと思う」と受け止めた。ゴール取り消しによるメンタル面への影響については「そこに関しては試合にしっかり集中しているので崩れないようにしている」と言及した。
16日のルヴァン杯開幕節・清水戦(○5-1)で今季初ゴールを挙げたダミアンはリーグ戦も開幕スタメンの座をつかんだが、無得点に終わった。前半12分にはアクロバティックな体勢から豪快な右足ボレーを放つなど気を吐いたが、後半30分に途中交代。「細かいところになってくるが、最後のパスや最後のシュートの精度になってくる」と切り替えた。
なお、昨年9月4日に等々力陸上競技場で行われたルヴァン杯準々決勝第1戦川崎F-名古屋戦ではVAR介入の末にFW知念慶(現・大分)のゴールが認められ、初の事例となっていた。
(取材・文 佐藤亜希子)
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2020-02-22 09:52:00Z
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