新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、プロ野球12球団の臨時代表者会議が26日、都内で行われ、今後予定されていたオープン戦全72試合を無観客で実施することを決めた。
プロ野球では、21日までにジェット風船による応援の自粛や「せきエチケット」の場内アナウンスで呼びかけるなどの12球団共通の対策を実施することを確認。当初、無観客試合や中止は検討していないとしたが、24日に行われた政府の専門家会議、25日に政府の対策本部が決定した基本方針を踏まえ、この日臨時の代表者会議を設け、新たな対応を協議した。
24日の政府の専門家会議では「これから1~2週間が急速な拡大か終息かの瀬戸際」という見解が出され、25日には対策本部から「イベント等の開催について、現時点で全国一律の自粛要請を行うものではないが(中略)イベント等を主催する際には、感染拡大防止の観点から、感染の広がり、会場の状況等を踏まえ、開催の必要性を改めて検討するよう要請する」などの基本方針が示された。この日には、安倍首相が「多数の方が集まる全国的なスポーツや文化イベントについて、今後2週間は中止や延期、規模縮小の対応を要請する」と表明した。
巨人は25日に球団独自の判断で29日と3月1日のオープン戦(対ヤクルト、東京D)を無観客で実施すると発表。日本野球機構(NPB)の井原事務局長も25日、今後のオープン戦の開催方法についての選択肢として「予定通り」「無観客」などがあるとした。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、国内の各スポーツもさまざまな対応を強いられている。東京五輪代表選考レースとなる3月1日の東京マラソンは一般ランナーの参加を取りやめた。3月5日から沖縄で行われる女子ゴルフ国内開幕戦「ダイキン・オーキッド・レディース」は無観客で開催される。25日にはサッカーJリーグが3月15日までの公式戦全94試合の開催延期を決定。韓国・釜山で3月22日から29日に開催予定だった卓球世界選手権団体戦も6月に延期されていた。
東日本大震災が発生した2011年には、震災以降に予定されていたプロ野球オープン戦47試合のうち35試合が中止となり、公式戦開幕は3月25日から4月12日にずれ込んだ。今季のオープン戦は24日までに沖縄県内を中心に14試合を消化。公式戦は3月20日にセ・パ同時開幕の予定となっている。
報知新聞社
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2020-02-26 09:18:21Z
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