大相撲の大関高安(29=田子ノ浦)が、美人演歌歌手の杜このみ(30)と婚約したことが28日、関係者の話で分かった。31日に福岡市内で2人で会見する。九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)の成績次第では、約2年の交際の末に年内にも婚姻届を提出。横綱と紅白歌合戦初出場という夢を追う2人が互いを支え合っていく。また新番付が発表され、先場所優勝の関脇御嶽海、新三役の小結朝乃山、新入幕の前頭若隆景が会見した。

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2人が初めて会ったのは16年2月のNHK福祉大相撲だった。その後、17年5月に、高安が所属する田子ノ浦部屋の夏場所千秋楽パーティーに、杜が、師匠で同部屋後援会最高顧問の細川たかしとともに招待され再会。同学年ということもあり意気投合し、ほどなく交際が始まった。今年7月には、杜が出演する舞台を高安が観劇に訪れるなど約2年間、愛をはぐくんできた。今夏に高安がプロポーズし、杜も快諾。9月下旬には杜の地元の北海道で、両家の顔合わせも行った。

高安は27日に巡業先から福岡入りし、28日は福岡・大野城市内で行われた部屋の激励会に参加した。31日には2人そろって福岡市内で会見予定。婚姻届提出の時期などを明かすつもりだ。ただ関係者からは「優勝してから結婚だな」とハッパをかけられており、今場所で初優勝した場合は、一気にゴールインの可能性もある。

高安は7月の名古屋場所で左肘の関節内側側副靱帯(じんたい)を断裂した。9月の秋場所を全休し、都内の自宅で静養に努める間も、杜からたびたび手料理を振る舞われたという。今場所はかど番で迎える。朝稽古を行わず静養に努めた午前中、「まずは相撲ですよね。(初日まで)2週間、やらないといけないことは多い」と話した。近日中に兄弟子で元横綱稀勢の里の荒磯親方との稽古を再開し、週明けは出稽古を計画。2月で30歳となる来年は夢の横綱昇進を狙う。

杜も実力派とあって、今年は夢の紅白歌合戦初出場の可能性もある。妊娠はしておらず、今後も仕事を継続予定。大関と結婚した歌手では若嶋津(現二所ノ関親方)夫人の高田みづえが結婚後に引退したが、“高安夫妻”は公私で支え合う。挙式、披露宴は未定。初対面から好印象を抱いていたと明かす高安が、二人三脚で新たな人生を歩き始める。

◆高安晃(たかやす・あきら)本名同じ。1990年(平2)2月28日、茨城県土浦市生まれ。05年春場所で初土俵、10年九州場所で新十両昇進、11年名古屋場所で新入幕。13年秋場所で新三役、昨年名古屋場所から大関に昇進。趣味はスポーツ観戦。優勝次点は4回。三賞は殊勲賞3回、敢闘賞4回、技能賞2回。金星4個。家族は父栄二さんとフィリピン人の母ビビリタさん、兄1人。187センチ、176キロ。

◆杜(もり)このみ 1989年(平元)7月2日、札幌市生まれ。4歳から小路(こうじ)流民謡尺八道鴎嶋軒(おうとうけん)三代目家元の松本晁章氏に師事し民謡を学び、数々の全国大会で優勝。小路流民謡道師範、民謡三橋流名取(三橋このみ)。細川たかしに見出され、13年5月に「三味線わたり鳥」で歌手デビューし、日本レコード大賞新人賞を受賞。17年に同賞の日本作曲家協会選奨を受賞。「鴎の海峡」「残んの月」「くちなし雨情」などがヒットし、最新曲は「王手!」。157センチ。血液型A。