◆ラグビーW杯 ▽1次リーグA組 日本28―21スコットランド(13日・横浜国際総合競技場)
世界ランク8位の日本が、史上初の8強進出を果たした。1次リーグ最終戦で同9位のスコットランドに28―21で勝利した。第2戦で格上のアイルランドを撃破し、勢いに乗ったフィフティーンの戦いは、新次元に突入した。
【動画】福岡堅樹が衝撃的なスピードで相手を置き去りにしてトライをゲット
もう奇跡ではない。1次リーグ最終戦。因縁のスコットランドを退け、堂々の準々決勝進出を果たした。0―7の前半17分、ウィング松島幸太朗(サントリー)のトライと田村優(キヤノン)のコンバージョンで同点に。25分にはプロップ稲垣啓太(パナソニック)、終了間際の39分にはウィング福岡堅樹(パナソニック)がトライを挙げ、前半だけで3トライ。後半に入っても2分に福岡が2トライ目、追い上げるスコットランドを必死に抑えた。粒ぞろいのタレントが醸す確かな強さは、大一番でも輝いた。
試合前、広範囲に甚大な被害をもたらした台風19号の被災地へ黙とうをささげた。台風は前日の12日夜に首都圏を直撃し、東北地方にかけて縦断。今戦の開催も危ぶまれる中、ピッチに立つことができた。仮に中止の場合でも、引き分け扱いで勝ち点2を得て1次リーグを突破できた。ただ、誰もが白黒つけることを望んだ。中止の場合、敗退となるスコットランドが主催者側へ法的措置も検討しているなどと海外メディアが報道。ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC、49)は「この数日(海外メディアの)批判的な記事を読んでいるが、我々の3連勝はまぐれではない」と不快感を示した。言葉にうそがないことを、結果で証明した。
日本は、1987年の第1回大会からW杯に出場。2011年大会までは1勝2分け21敗。95年大会では、ニュージーランドに17―145という記録的大敗を喫するなど、世界の分厚い壁に阻まれ続けてきた。15年大会ではV候補の南アフリカから大金星を挙げるなど、1次リーグ3勝。それでも、ボーナスポイント差で決勝トーナメントには進めなかった。前回大会、1次リーグ4試合のうち唯一敗れたのがスコットランド。因縁の相手を破った先には、未知の決勝トーナメントが広がっている。
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https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191013-00010004-spht-spo
2019-10-13 12:41:00Z
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