女子マラソンの高橋尚子さん(46)を育てた小出義雄さんが亡くなったことが24日、分かった。80歳。小出さんは3月末に指導の一線を退くと発表したばかりだった。
小出氏の指導のもと、シドニー五輪で金メダルを獲得した高橋さんは19日付のデイリースポーツのインタビューで、勇退発表直後の小出氏と会い「私の今があるのは監督のおかげです。監督に会えたことが一番大切な、価値のあることです」とお礼を伝えていたことを激白していた。
「今の私があるのは小出監督のおかげです。五輪で金メダルを取れたのも、(01年のベルリンで当時の)世界最高記録を出せたのも、小出監督がいなければ絶対にできませんでした」。高橋さんは小出氏との出会いによって、自身がトップアスリートとなれたことへの感謝を熱く語っていた。
指導者を勇退した際には「すぐに監督のところに会いにいきました」と明かし、「責任感の強い方なので、この1年体調を崩すこともあった中、選手が自分の人生を変えて自分のところに来てくれた中、それを全うできない、きちんと責任を果たせないと思った時に、監督なりのけじめをつけたんだと感じています」と苦しい決断をした小出氏へ思いを寄せていた。
監督からは「お前はよく走ったな。夢を叶えてくれてありがとう」の言葉をかけられ、高橋さんは「私の今があるのは監督のおかげです。私は五輪で金メダルを取ったことよりも、世界記録を出したことよりも、小出監督に会えたことが一番大切な、価値のあることです」と感謝を直接伝えたという。
2020年の東京五輪を目前に控えての勇退。「東京五輪で指導する姿を見たかったし、そういう方もたくさんいたと思います」と無念の思いも吐露していた。
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https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190424-00000069-dal-spo
2019-04-24 05:42:40Z
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