小祝さくら(22=ニトリ)が通算10アンダー、206で20-21年シーズン3勝目となる逆転優勝を飾った。シーズン獲得賞金も1億円を突破し、3位だった賞金ランキングも古江彩佳、笹生優花を抜き、トップに立った。

首位に3打差の4位からスタートし、雨風打ちつける厳しいコンディションの中で鮮やかな逆転劇をみせた。表彰式で思いを聞かれた小祝は「まさか勝てるとは思っていなかったので、びっくりしています」と率直な心境を語った。その理由について、スタート時は当然トップを狙いにいっていたとしながら、悪天候の中でパットなどが思うように決まらず「不安を持ちながらプレーしていました」と話した。

首位に並んだ勝負どころのパー4の15番では上着を脱ぎ、ドライバーを選択。これがあとわずかで1オンとなるショットとなり、このホールをバーディー。ここで初めて単独トップに立った。小祝はこの時について、迷わずドライバーを握ったと明かし「ティーショットがうまくいっていたので、狙おうと思っていきました」と話した。直後の16番でもバーディーを奪い、通算10アンダー。先にラウンドを終え、1打差の2位で追っていたペ・ソンウが最終18番のバーディーパットを外して優勝が決まった。

ラウンド中は他選手のスコアを見ておらず、自身の順位も把握していなかったという。2週間前の21年初戦「ダイキン・オーキッド・レディース」も制しており、今年は3戦目で早くも2勝目。賞金ランキングでもトップに立った。目標とする初の賞金女王へむけては「まだ3試合なので、本当に気が抜けない感じです。追われる立場も結構大変だと思うので。しっかり練習も頑張らなきゃと思います」と気を引き締めた。