新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、テレビやラジオでの観戦を呼びかけるなど異例の態勢で2、3日に行われた箱根駅伝。選手、監督らは、例年と異なる沿道の風景に戸惑いつつも、大会が無事行われたことに感謝していた。
通常は各校の応援団の太鼓の音が鳴り響く中、選手が飛び出していく箱根芦ノ湖。今回は応援自粛が呼びかけられたため、3日朝は静かな復路スタートとなり、選手たちは無人の山中を駆けおりる時間が続いた。
関東学生陸上競技連盟によると、沿道の観戦者は前回の約121万人から85%減の約18万人。選手に声援を送らないよう呼びかけたため、静かな路上に時折、運営管理車から監督が「区間賞取れるぞ、がんばれ」などと、選手を励ます声だけが響いた。
ゴールでの胴上げや、中継地点での選手同士の声がけも禁止された。給水では、マスクとゴーグル姿の給水員が素早くランナーに走り寄り、使い捨て手袋で握ったペットボトルを手渡した。
中央大の藤原正和監督は「山の区間は例年と比べて声援が少なく、少し盛り上がらない部分もあった。いつもの高揚感を得るのが難しかった」と選手の心情を思いやり、東海大2区の名取燎太選手(4年)は「沿道の人の数が少ないなと思った。テレビで応援している方がいると思って走った」と語った。一方、法政大の坪田智夫監督は「現地ではなくても、メッセージやメールなどいろいろな形の応援の声は、我々に届いていた」と明かした。
コロナ禍で一時は開催が危ぶまれた今大会。東京国際大10区の杉崎翼選手(4年)は初めて走った箱根駅伝に、「うれしかった。中学校からの夢がかなった」と感激していた。
関東学連の有吉正博会長は「沿道の観戦者数が大幅に減少したのは、呼びかけをご理解いただいた結果。皆様のご協力に深く感謝申しあげます」との談話を発表した。
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2021-01-03 14:13:00Z
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