日本代表同士の対決が実現
国内最高峰のラグビーリーグ、ジャパン・ラグビー・トップリーグ(TL)が12日に全国各地で開幕。秩父宮ラグビー場では東芝―サントリー戦が行われ、東芝が26-19で勝利を手にした。東芝はNO8リーチ・マイケル、サントリーはSH流大、FB松島幸太朗が先発。2万1564人の観客が集まった中、日本代表同士の戦いは盛り上がりを見せた。
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昨秋の友が敵に変わった。日本代表が名を連ねた一戦。先制したのは東芝だ。前半8分、敵陣残り5メートルのラックから左にパスを出すと、最後はFLシオネ・ラベマイが先制トライ。ゴールも奪って7-0とした。
18分には相手のこぼした球をサントリーがハーフウェイライン手前からキックで前へ。さらに松島が快足を生かして転がるボールを蹴り出し、敵陣残り5メートルまで運ぶ約50メートルのゲインに成功した。ビッグプレーを見せると、ラックからFL西川征克が左隅にトライ。ゴールも含め7-7の同点に追いついた。
しかし、28分に西川がショルダーチャージによる危険なプレーで一発退場。サントリーは早くも数的不利を強いられる展開となった。一方、東芝はリーチがボールを持つたびに満員のスタンドから一斉に「リーチ!」とコールが起きた。W杯で一世風靡した「リーチ・コール」がトップリーグでも沸き起こる熱狂ぶり。終盤は敵陣で攻撃を続けると、終了間際にSH小川高廣がトライを決めて15-7と東芝リードで前半を折り返した。
後半は開始早々に松島が見せた。7分、仁王立ちした状態から体の中央でパスを受けると、そのまま上半身を折り曲げ、股の下を通してお尻の方向へパスを出した。大外にいたWTBテビタ・リーが受け取り、左隅に一時同点のトライ。トリッキーなプレーにどよめきと大歓声が上がった。16分にも、松島が自陣残り5メートルのピンチで大外の相手にスピードを生かした決死のタックル。世界で戦った実力を国内リーグでも見せつけた。
しかし、1人多い東芝は12-12の21分にWTB松岡久善がトライ。ゴールも奪って19-12とした。29分にもPR三上正貴のトライにゴールを加え、26-12と引き離した。37分にはサントリーがワントライ、ワンゴール差まで迫ったが、反撃を封じ切った。ノーサイドで健闘を称え合い、両チーム並んで観衆にお辞儀していた。
試合後、会場でインタビューを受けたリーチは「開幕戦に多くの方が来てくれたことはとても幸せ、勝って何よりもうれしいです。入りは凄く良くて東芝らしいゲームができた。修正することはたくさんある。来週へ向けていい準備をしたい」と振り返っていた。
サントリーは18日の第2節でNTTコム(秩父宮)と、東芝はNTTドコモ(花園)と対戦する。今季は5月9日の最終15節まで16チームによる総当たりのリーグ戦で優勝を争う。
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2020-01-12 06:52:57Z
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