2連覇を狙う世界4位の大坂なおみ(22=日清食品)が天才少女にリベンジを許した。19年全米3回戦の再現となった15歳で同67位のコリ・ガウフ(米国)との一戦に3-6、4-6で敗れ、2連覇を逃した。この敗戦で、2月3日発表予定の最新世界ランキングで9位以下に転落することが確定した。

15歳の鉄壁の守備に、大坂のパワーが空回りした。昨年の全米3回戦では、その守備をパワーでぶち破ったが、この日は、なかなかショットが決まらず、いらいらでミスを連発した。4大大会2度の優勝の意地で食い下がったが、最後は力尽きた。

19年全米3回戦では、第1セットの4-3から、一気にレベルを上げた。完璧な守備を誇るガウフの扉を、パワーでぶち破ると、そのまま8ゲームを連取した。だが、ガウフの守備は、当時よりも堅固となり、ときおり仕掛ける攻撃に、大坂は受け身に回った。

昨年の全米、今年の全豪と、タイトルを守るのに失敗した。しかし、ここから再スタートとなる。7月には小さい頃からあこがれた東京オリンピックがある。そこで金メダルを取るために、再び大坂の挑戦が始まる。

◆全豪オープンテニスは、WOWOWで1月20日~2月2日、連日生中継。WOWOWメンバーズオンデマンドでも配信