低迷が続く日本ハム再建の中核に、2人のビッグネームが浮上した。東京五輪で野球日本代表「侍ジャパン」の監督を務めた球団OBの稲葉篤紀氏(49)が、ゼネラルマネジャー(GM)に就任することが23日、分かった。吉村浩チーム統轄本部長兼GM(57)はGM職を退き、本部長職に専念する見通し。また、新監督の有力候補として、同じくOBの新庄剛志氏(49)の名前が挙がっている。

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今季限りで勇退する日本ハム栗山監督の後任には、OBの新庄氏が有力候補として浮上してきた。03年オフに米球界から日本ハムに電撃加入。ガッツあふれるプレーと奇想天外なパフォーマンスで、北海道での日本ハム人気定着の立役者となった。今年に入って、千葉・鎌ケ谷に日本ハムの2軍戦をお忍びで視察に訪れるなど、一部では球団復帰への可能性がささやかれていた。

派手な言動が注目されがちだが、確固たる野球理論を持ち合わせており、大改革の旗手としては、うってつけだ。今月18日には、自身のツイッターで「日本に戻ってきた理由がここにある」と意味深な投稿。プロフィル最上部の写真が、現在、北海道北広島市に建設中の新球場とみられることから、ファンの間でも球団復帰への期待感が高まっていた。稲葉氏とは日本ハム時代に右中間を守り、鉄壁の外野陣を形成。06年、チームを日本一に導いた2人が、再びコンビを組む可能性が出てきた。

◆新庄剛志(しんじょう・つよし)1972年(昭47)1月28日、長崎県生まれ。西日本短大付から89年ドラフト5位で阪神に入団。00年オフにFAでメッツ移籍。02年はジャイアンツで日本人初のワールドシリーズ出場。04年に日本へ復帰し、日本ハムに加入。日本ハム時代の登録名はSHINJO。06年に44年ぶり日本一に貢献して引退。ベストナイン3度、ゴールデングラブ賞10度。現役時代は181センチ、76キロ。右投げ右打ち。昨年12月、12球団合同トライアウトに日本ハムのユニホームを着て参加した。