Kamis, 12 Maret 2020

選手から陽性反応→濃厚接触者含め自宅療養、その他は活動継続へ:専門家提言 - ゲキサカ

 日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)と日本野球機構(NPB)がつくる『新型コロナウイルス対策会議』は12日、専門家3人による提言をまとめた。選手・関係者の対応における項目では、チーム関係者の陽性反応者が出たとしても、原則的にチーム全体の活動は停止しないという方針も示された。

 提言は「選手・コーチ・監督・スタッフが、発熱・咳・倦怠感などの症状を認めたら休む勇気を持つこと」「観客も観戦にあたって発熱・咳・倦怠感などの症状を認めた場合にはスタジアムに行かないこと」という条件のもと、それぞれの当事者が「感染クラスターにならないこと」を目指すもの。選手ら関係者、ファン・サポーターに対する注意点が詳細に示されている。

 選手が特に注意すべきリスク要因として挙げられたのは①人ごみの中でのファンサービス②過酷なトレーニングと緊張③食事、体重、スケジュールなどの管理④飛行機やバスなど集団での移動—の4点だ。

 これを踏まえ、選手・関係者には「毎日の健康チェックと行動記録」「手指衛生の励行」といった基本的な習慣づけが求められる他、「チームを守るために、ポジションが同じ選手が可能な限り行動を共にしないなどの工夫は有効となる可能性がある」「タオルなどのリネンの共用は避ける」といったスポーツ特有の対策も指摘された。

 なお、毎日の検温で37.5℃以上の発熱が2日間以上続いた場合は、①チームドクターへの報告②濃厚接触者の洗い出し③PCR検査および医療機関受診対象者の確認④マスコミ対応⑤陽性反応が出た場合の補償の見直し—の5点を仕組み化。その後、選手に陽性反応が出た場合はチームメートの濃厚接触者を含めて全員自宅待機とし、それに該当しない関係者は原則的に予定どおりに試合・練習を続けることとした。

 また選手本人だけでなく、家族を含む「選手と頻繁に接する人々」への対策も徹底。もし家族に陽性反応が出た場合も選手と同様の扱いとし、濃厚接触が考えられる選手・関係者は自宅待機となる。またチーム関係者以外で陽性反応が確認された場合も、専門家のアドバイスに基づいて濃厚接触者の洗い出しや、集団発生に対するリスク管理を行うこととされている。

 詳しい提言リストはJリーグ公式サイトに公開されている。

(取材・文 竹内達也)


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