12球団代表者会議の後の記者会見。セ・パ両リーグの開幕延期という苦渋の判断を下した斉藤コミッショナーは「プロ野球として我々はどう行動すべきか。選手、スタッフ、家族を守り、そして何よりファンを守りたい。同時にプロ野球の文化を守らなくてはならない。そのための決断」と語った。
もちろん、選手やファンらの新型コロナウイルスの感染を防がなければならない。NPBとJリーグの「新型コロナウイルス対策連絡会議」の専門家チームから「マスクや消毒液などが不足しており、試合開催の準備は簡単ではない」という趣旨の指摘を受けた。そこで選手やファンらの健康を第一に考え、12球団は「延期」を選んだ。
一方で、各球団からすれば、公式戦をオープン戦同様に無観客で開催しては「赤字の垂れ流しになる」(球団関係者)。開幕を延期して観客を入れ、143試合を維持したいのは当然だ。死活問題になる。
実際、先月29日からオープン戦を無観客で開催しているが、12球団の合計で6億~7億円程度の赤字となっているという。ここ数年、プロ野球はセ・パとも好調で、昨季の1試合平均の観客数は3万人を超えた。ある球団の元幹部によると、少し前の公式戦1試合平均の入場料収入は約7000万円。これに飲食代やグッズの売り上げも加わる。無観客の場合、警備スタッフなどの経費は抑えられるものの、1試合開催するごとに大きなマイナスとなるのは間違いない。
東京オリンピック開催で、プロ野球は7月21日~8月13日に公式戦を中断するため、元々、窮屈な日程を設定。新型コロナウイルスの感染拡大がいつ収束するか見えない状況の中で、12日の12球団代表者会議でどういう答えを出すか。五輪期間中の公式戦開催などあらゆる方法を探る。【中村有花】
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2020-03-09 13:33:11Z
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