阪神は投打がかみ合い、5年ぶりの7連勝。巨人との「伝統の一戦」を翌日に控えた19日は、昨季韓国で20勝のラウル・アルカンタラ投手(28=韓国・斗山)と同じく韓国で本塁打と打点の2冠のメル・ロハス・ジュニア外野手(30=韓国・KT)が入団会見。先発タイプのアルカンタラはファームで登板を重ねる可能性が高く、野手のロハスの方が1軍合流は早いとみられる。首位を快走するチームに2人が加入後の布陣はどうなるだろうか?

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現在、首位を走る阪神はレギュラー陣がほぼ固定されている。3番一塁のマルテは全19試合に出場し打率2割5分4厘、3本塁打、9打点、5番左翼のサンズは同じく19試合に出場し5本塁打、16打点はチームトップ。打率も3割6厘と高い数字を残している。4番大山と強力クリーンアップをつくっている。

今季の外国人登録枠は5人で1試合に出場できるのは4人まで。現在はマルテ、サンズの野手2人、先発ガンケル、守護神スアレスの投手2人が登録され、外国人枠は1つ空いている。

ロハスが1軍合流となれば左翼か右翼に入ると見られ、サンズとマルテが一塁を争う構図になる。外国人枠の関係もあるが、右翼を守る佐藤輝らの状態によっては、外野にロハスとサンズの両助っ人が入り、一塁マルテという布陣も可能となる。

先発候補として期待されるアルカンタラは、開幕から4戦4勝のチーム勝ち頭のガンケルや2軍調整中のチェンらとローテーション枠を争うことになる。現在5セーブの守護神スアレスは欠かせない存在。リリーフでは2軍でエドワーズも控えている。16年ぶりのリーグ優勝に向けて、頼もしい8人の助っ人をフル稼働させる。【石橋隆雄】