◇第101回全国高校野球選手権 京都大会準々決勝 福知山成美9―10立命館宇治(2019年7月23日 わかさスタジアム京都)
エースの小橋は、試合後もしばらくは唖然とした表情を隠せなかった。「そこまで負けたという実感がないんですけど、悔しいです」。6年ぶり5度目の甲子園出場は叶わず、悔しさをかみしめた。
先発の橋本翔生投手(3年)が初回から3四死球で満塁のピンチを背負い、走者一掃の適時三塁打を浴びた所でもう出番は回ってきた。井本自宣監督が「小橋は終盤捕まるパターンが多い。3打席目くらいになるとタイミングがあってくる。2巡目くらいまで橋本がいってくれたらと考えていた」と振り返るように、いきなりの小橋投入は計算外だった。
6回まで相手打線を無失点に抑え、打線が同点に追いついたまでは良かった。しかし、「いつ投げるか分からない状況で肩を作らないといけなかったので、配分がつかめなかった。急に肩を作ったのもあって最初から疲れていた」と小橋が語った通り、序盤からエースを投入せざるを得なかったツケは終盤に回ってきた。
7回に犠飛で1点を勝ち越された後、すぐに打線が3点取り返し、2点リードで8回へ。先頭こそ三直に抑えたが、続く打者に四球を与えると、ここから相手打線の猛攻に遭った。「ここ(8回)で全部出し切って次につなげようと投げていたが、球威も落ちてコースをつけなかった」と甘く入った球をことごとく痛打された。1死球を挟んで7連打を集中され、一挙5失点。直後の攻撃で代打を送られ、9回の攻防はベンチから見届けた。
2年の春から背番号1を背負い続けた。「1番をもらい続ける、1番を守り続けたいというプレッシャーはしんどかった」と振り返ったが、三年間の思い出を聞かれると「選抜(今春)に出た時や、選抜出場が決まったときにみんなと喜べたことはとても楽しかった」と少し笑顔になった。大学でも野球を続けるという小橋にとって、かけがえのない3年間になった。
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https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190723-00000175-spnannex-base
2019-07-23 08:38:00Z
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